『プラネタリウム』

いつかは誰かと来れますようにと
きらりと流れる星に願ったよ
でも一人の時間も嫌いじゃないから
三分の一は純情なままでいいよ　ね？

一人で見上げるプラネタリウムは
胸が詰まるほどすがすがしくって
きらきら輝く夜空の星座を
指でなぞっては何度も溜め息ついてる

星の王子様　はやく迎えにきてよ　私を
そして私の手を取って　お願い
銀河鉄道に乗って知らない遠くの星へ
いっしょに連れていってよ

蚊に刺されるから流星群はさ
プラネタリウムで見るのがいいよね
しゅわしゅわ流れる流星のシャワー
とってもキレイできっと感動ものだよ　ね？

あそこにあるのが北極星だよ
その先のあれが夏の大三角形
はくちょう座がほらかくかくしかじか
脳内彼氏くんに教えるの何度目だろう

彦星様　はやく迎えにきてよ　私を
ミルキーウェイをランデブーしたいよ
３万光年超えてアンドロメダの方まで
いっしょに連れていってよ

外ではあじさい咲いて蛙が輪唱してる
雨上がりの虹が空に架かって
眩しい太陽の下　現実も悪くない
そんなふうにも少しだけ思えたかも

いつかは私も織姫みたいに
輝ける時が訪れるのかな
きらきら瞬く満天の星が
滲んでいるのは卒業のしるし

さよならのしるし　またね